WORKS

進行中の旗竿地の住宅

KANAGAWA,2018 house

OVERVIEW

分譲された旗竿状敷地の新築計画。

旗竿状の敷地は3方を近接する住宅に囲まれてはいたものの、突当りは南東側に開けていて、その眺望を取り込みながら全体を計画していくことが、今回の住宅のテーマの1つとなった。もう一つは、住まい手の生活スタイルが一般的な椅子やソファでの生活というよりは、床座の生活が多く天井が高い大きな空間というよりは狭い空間の方が落ち着くという感覚をもっていて、広々している空間を作るというよりは、籠った空間から大きな空間を見晴らすようなツリーハウスのような住宅をイメージした。

敷地に対角線を引く。
対角線をずらす

50余りの計画案を施主含め検討し、結果最終的に進めているのは、求められた部屋数やリビングダイニングといった部屋の集積をつくっていくのではなく、細長い建物形状に対角性を引いて、床をずらしただけの計画となった。対角線は、南東側の眺望に対峙するような角度となり、丁度良く南東側の景色が見える。

対角線によって分けられた細長い3角形の空間は、四角い床とは異なり、狭いところや広いところ、鋭角の所や直角のところなどが混在している。また、斜線制限によって決まってくる屋根との関係も加わり、床で寝そべったりすると気持ちよいところや、イスに座って丁度気持ちよいところ、3.5mくらいの天井の高い空間などができた。なんとなくきまった空間の質から、リビングやダイニングの位置を割り当てた。寝室は1まとめの部屋だし、収納は一般的な住宅に比べれば大きくギャラリーのような空間となっている。

各空間形状

対角線によって分けたといってもほとんど壁はなく、ほぼワンルームとなった。本計画はLDKが2階に当たるところにあるので、一般的に言えば2階リビングの家となるのだろうが、単純に2階リビングのnLDKという形では分けられない。

それはある必要な機能をもった住宅というよりは、全くべつのもののために作られた箱のような感覚で、そうしたざっくりとした空間に、人がなんとなく住んでいくような状態なのだと思う。