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現場記録

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IYs井上です。

川崎で進めている2Fリビング住宅の切妻屋根の家の内部ができてきました。こちらの住宅は、2Fをリビングにして、寝室や水回りは全て1Fにまとめています。

その分、大きな空間の開放的なLDK空間が実現しています。大きなLDKといってもだだっ広い空間ですと居心地が悪いものになってしまいますが、階段を住宅の中央に配置して、その周りをぐるりと回遊できるプランになっています。繋がっているけど、少しずつ離れた場所にスペースがある状態で、多人数が同時にいても、距離感のつかみやすい空間になっています。

内部は切妻形状のまま天井が高くなっており、柱はありません。普通であれば、柱がきますが屋根頂部にてボルトで固定していくことで、屋根が開かないようにしています。柱のない勾配天井と、対角線で割ったロフトが、低いところと高いところを作り、ななめに広がりながら奥行きを出しているリビングです。大きなだけだと単調ですが、そうした小さな工夫の積み重ねで、少しずつ居心地よい空間になるように調整しています。

また、
各階の高さをできる限り低く抑えることで、1Fと2F、2Fとロフトの距離感を縮め、家全体がコンパクトにまとまっている、それぞれの空間が近い状態を意図して計画しています。一般的な階高(床上から床上の高さ)は住宅ですと2.8程度ですが、今回の住宅では2.4mくらいに抑えています。天井は低くなりますが、2.1m位の天井高さは、こもった感じで意外と居心地よいです。2Fへの階段の段数も減るので、2Fが近い感じです。ロフトの床も近いので、不思議な感覚があります。