NEWS

第一種換気施工

diary

IYs井上です。

横浜で進めている3階建住宅で採用している、第一種換気設備の施工現場です。

第一種換気ダクト

そもそも第一種換気とは何か??ということですが、住宅含め、建物の換気には実は色々な方法があり、それぞれ特徴があります。大まかには4種類。

まずは自然換気によるもの。普通に窓を開けて換気をすれば、風が入り室内の空気が入れ替わります。その変わり窓を開けないと換気ができないので、雨が降っていると換気がしずらいです。30年以上前の家はほとんどが、自然換気によるものだと思われます。自分の実家もそうでした。

そして、今一番多く義務付けられているのが、第3種換気。これは、トイレやお風呂に排気用の換気扇がついていて、各部屋についている給気口(パカパカ開閉できるもの)から新鮮な空気が強制的に入ってくるというものです。この場合、窓を閉めていても給気口を開けて入れば、自然に換気されます。一方で、冬の寒い時期や夏の暑い時期は、外気が直接家の中に入ってくるので、寒かったり暑かったりします。給気口を閉めておくと換気はできないです。シックハウスという建材から出る有害なものを強制的に換気させるようにする換気方法。

今回の第一種換気設備というものは、機械による給気と機械による排気という方式です。この方式の良いところは、家の外の温度と内の温度の差が少なくなるように換気できるところ。外部から取り込まれる空気は、熱交換フィルターという床下に設置された装置を通って、室内の温度に近くなって家の中に入ってきます。そして、外に出るときはその温度を室外の空気に渡して(温めたり冷ましたりする)外へでていきます。

全館空調のような強制的な熱源ではなく、家の熱を効率よく奪われないようにして保つ効果があるエコな装置です。結果としてランニングも安くエアコンや床暖房等の熱源だけで家の中を温めたり冷ましたりしてくれます。ダクトが壁や床の中を這うことになるので、計画に時間がかかりますが、ある程度床の厚みなどをとっておけばクリアできます。

加えて窓の断熱性能や壁の断熱性能を上げるとさらに効率がよくなります。IYsが採用している換気装置は、基礎内の空気も循環させるものなので、夏は涼しい空気を冬は室外よりも暖かい空気を循環させて、効率を高めてます。