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現場記録

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IYs井上です。

オリンピックも終盤を迎えてます。観客が入った中でやっていたらどうだったのだろうかと惜しい気持ちでいっぱいですが、多数のメダリストが出ていて嬉しい限り。メディアは、盛り上がっているような雰囲気ですが、北参道事務所は競技場と近いですが、バリケードもあり全くオリンピックがやっている雰囲気がないのが不思議です。

さて、
暑い中現場で奮闘している工務店の大工さんもいます。

現在世田谷で進めている住宅。木ベニヤとLVLがスキップフロア状に連なる空間です。角がたくさんでてきますが、角をトメ(45°にカットして勝ち負けをつけない納まり)で施工してくださり、見た目がシャープです。とても細かなところですが、見た目にもわかるくらい違いがでます。

直交する壁と斜めの壁が組みあわさり、屋根勾配も勾配天井になっていて斜めなので、四角い部屋が殆どないですが、不思議な心地よさがあります。その心地よさは、森や公園等で感じる自然のなかのような心地よさだと思っています。

直交するグリッドは人工的な空間であるということが、こうした斜めの空間に立った時によくわかります。四角い空間の安心感や神聖な感覚もありますが、ななめの空間は、また違った空間を生み出しています。

そんなに心地よいものなのであれば、何故、現代の家には少ないのだろうと考えると、理由は手間がかかるから。。。手間がかかると人件費がかかり、費用が上がります。こうした斜めの空間を実現できているのは、3Dのプレカット技術が発達し、現場で3Dに重なった仕口のカットが工場で精度よくできるようになったからでもあります。

ただ、まだまだそうした技術を使うことはハードルが高いところもありますが、使い続けて良さを発見していくことで、普遍化していくとよいです。

これから現場は、家具工事へ。詳細が進められていきます。