WORKS

円形の博物館

円形の博物館,2019 public

OVERVIEW

熊本の震災ミュージアムの一環として計画された中核拠点の博物館の計画。

箱物の博物館をつくるのではなく、敷地を桜の植樹公園としての場を計画した。内部は、今後時代と共に変わっていくであろう展示方法や媒体を考慮し、大きな環状のガランドウとした。ガランドウといっても単なる何もない箱というよりは、緩やかにカーブしながら上昇する屋根とぐるりと回る環状の空間からなる、起伏のあるガランドウとした。

美術館や科学館等も同様だが、博物館の建築として求められるものが固定した展示物を収容する箱ではなく特徴ある大きな空間を用意することで、新たな展示や記憶に残る体験を与えてくれると考えた。