WORKS

丘の下の保育園と児童館

EHIME,2017 public

OVERVIEW

愛媛県にある保育園と児童館の計画案。

県内に離れてある保育園や児童館を一つの敷地に集めて運営するという計画。保育園と児童館は、同じ敷地内に位置するが分棟として計画するという要望でした。

私たちは、各施設を別々に配置しながらも、何かしらの関連性を持たせて一体的に利用する方法がないかということで検討し、各施設をつなく人工芝の緑道を地面のレベルから各建物の屋上をつなぐような形でぐるりと配置し、敷地全体が立体的な丘にある公園のようなランドスケープとして建物を提案しました。
庭と建物の配置

丘の上部は花壇や遊具が配置された子供たちの公園となり、丘の下は木で包まれた洞窟のような日陰の空間になります。保育園や児童館は子供が利用する建物なので、大人たちの施設管理のしやすさというよりは、子供たちが日々生活するうえで楽しく学ぶことができる施設となることを優先しています。地面から続く緑道は気が付くと、屋上に登ったり、また気が付くと地面のレベルに下りていたりと、山の中を散策しているような感覚で建物と一体となった遊び場のような建物です。建物が前面にくるのではなく、気が付くとそこが園舎であったかのような存在感の建築であるとよいなと考えました。
山並みと呼応する断面イメージ

規模:約2500㎡
主用途:保育園、児童館
計画年:2017年
意匠計画:IYs -Inoue Yoshimura studio-
構造協力:樅建築事務所