IYs井上です。
横浜で進めてきた社員寮は、建物部分が完了し無事お引き渡しとなりました。
プロジェクトが始まってから、計画、着工、引き渡しまで、1年切っていた建物だけに、
非常にタイトなスケジュールの中、進めてきていたのでなんとか建物部分は間に合い安心しました。
防火の制限が、いたるところで求められる特殊建築部ですが、塗装やビニルクロス、セメント系の仕上げではなく、木の温かみが伝わってくるものにするために、
火に強い加工が施された木材を外壁にはったり、内部に加工しながら施工してあります。
隣の敷地から見ると、木の大きな家が浮いているようでもあります。
周辺は住宅地とオフィスなどが入り混じる地域だったので、寮として巨大なコンクリートの固まりとなってしまうのではなく、周囲に対しても安心感のある建物のイメージを作ることができたらと思い、
ありふれた家の形と、木の外壁を選択しましたが、周辺環境に対しても心地よいものであってほしいと願っています。
宿舎部分の中廊下は、両サイドが大きな開口部となり、遠くの丘の緑や隣地の植物が見え、天窓からは光が入り込むので、なんとなく外にいるような開放感があります。
社員の方も部屋ではなくて、廊下で寝たいと言っていました。それくらい心地よい空間です。