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【建築家とつくる家】~世田谷区の住宅引渡~

diary

IYs井上です。

もう今年も終わりますね。今日が仕事おさめだった方も多いのではないでしょうか。

さて、世田谷区で進めてきた住宅が本日鍵わたしとなりました。

計画が1年半。施工半年で約2年のプロジェクト。長かったですが、最後には喜んでいただけて嬉しい限りです。

住宅は、施主が喜んで住んでいただくことが、一番重要だと思います。常々。

外から見るととんがり屋根が見えます。3F建てです。

道路はセットバック工事があったので、自治体との調整もありました。

2Fの床がせり出してます。駐車場がこの軒下に。玄関前に屋根があると本当にいいです。おすすめ。こんなに床でてていいの?と思いますが、構造計算しているので、大丈夫です。設計事務所ができる技です。

玄関ホールは広々。5畳くらいあります。自転車もいれられる。床は樹脂タイル。土間は磁器タイルです。
壁が、漆喰なので雰囲気がとてもいいです。体感しないとわからないです。

SICも1畳程度あり、コート掛けが備え付けてあります。

階段は、集成材の造作。手すりは冷蔵庫搬入後につけます。

廊下には、空気の循環器。小屋裏の熱気を床下にもどして、循環させます。これで上下階の温度が均質化します。

WICは、廊下と寝室の間に、行き来できるスルータイプのWICです。

小上りのベッド床。照明があります。調光できます。ゆかは、無垢のオーク材。無垢材を利用しました。

洗面台は木で造作。最後の最後までタイルや棚の高さも迷い現場で何度も打合せしました。木の造作ですが、ウレタンクリア塗装を施してあり、水もOKです。

背後には、洗濯機とタオル棚、将来設定用の幹太くん台もあります。

階段ホール。間接照明がきいてます。

リビング天井高さは2.8mほど。床は施主手配で畳がはいります。床暖房対応のタタミ。バルコニー側には小上りの遊び場とおもちゃの棚が。小上りの造作床の下は収納です。

キッチンも造作。ラワンの面材にステンレスヘアラインの天板。水栓はタッチレスの水栓。デルタ。

こちらは、パントリー。トースターや、電子レンジなどが入ります。可動棚がついてます。横はベンチ。

インナーバルコニーの上は空が見えます。都心で感じる外部空間は贅沢です。

3Fから下をみてます。

スキップフロアで3.5Fの子供部屋へ。屋根裏部屋のような籠り感があります。日当たりも眺望もあり特等席。

3Fフリースペースから階段をみてます。屋根がななめですが意外と気になりません。

広々したLDK。リビングのタタミエリアとダイニングエリアはあえて分けてます。そのほうが、それぞれが落ち着いた場所になり、パーソナルスペースが多くなります。約8畳から10畳程度の空間を連鎖させる心地よい空間です。

約2年間色々と打合せや細かな検討を重ねてきましたが、最後にはとても喜んでいただけました。どんな家になっていくのでしょうか。昨今家の形はいろいろあります。マンションリノベ、中古戸建をリノベしたり、建売、ハウスメーカー地場の工務店など。選択肢がたくさんある中で、IYsを選択いただきとても嬉しいですが、当初から設計事務所に依頼するつもりはなかったとのこと。

色々考えているうちに、たどり着いたそうです。

家づくりに満足できることって当たり前??と思うかたも多いかもしれませんが、実は注文住宅といえど、本当に満足できている人は実はとても少ないのが現状です。

多く宣伝されている、ハウスメーカーやローコストビルダーでは、打合せの内容が簡略化され、人件費やコストの削減で利益を出すことが中心になってしまい、細かな検討や配慮ができることはほとんどありません。

住んでみて気が付くか、施主がめちゃくちゃ考えまくって伝えるという手段しかないのです。あれよあれよと進んでいくうちにできていまうのが家づくり。終わったころには時すでに遅し。。。

時間はかかりますが、今後何十年も住んでいく空間は、人生の時間そのものでもあり、検討した甲斐があったと感じる引渡しでした。是正工事、外構工事は、追って進んでいきます。

―ワクワクを1から考える家づくり―
IYsは、心地よい、楽しい空間を1から考える設計事務所です。ZOOMでのご相談は、計画の初期段階でも随時受け付けておりますので、以下メールより気軽にお問合せください。m(@_@)m
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