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【建築家の家は、高額?なのか】

diary

IYs井上です。

桜も満開で、新年度が始まりました。
建築業界も、昨年の静けさとは裏腹に、年明けから忙しく動き始めています。

さて、
あたらしく家を建てたいなと思っている方も多いと思いますが、
注文住宅でも、ハウスメーカー、地場の工務店、設計事務所、、と色々な選択しがある昨今。

少しでも家を拘りたいなと思っている方は、
ハウスメーカーではなく、設計事務所や建築家といわれる私たちのような事務所への依頼も検討されている方は多くなっていると思います。

「設計事務所や、建築家に頼むと高いの??」

単純な疑問です。
豪華な設備や、タイルや特殊な装飾など、そうしたものを選定していけば自ずと高いものになりますが、
設計事務所や建築家に頼むこと自体が高額な家になるわけではありません。

作風がある建築家と呼ばれるような人たちに頼むと高いことも多いと思いますが、
設計を生業としているということは、安価な素材やありふれた材料を使っても、高く見えるような空間づくりが期待できるということも言えるのが、設計事務所との家づくりだと思います。

むしろこだわりが多い人や、要望が多岐にわたる人の場合は、標準仕様があるようなメーカーで建てると、標準からの逸脱した割高なオプションがおおくなり、逆に高くなってしまうことも多くなります。

私は、家族が休まる、心地よい家を創ろうとする時に、豪華な設備や高級な仕様が必要なのか??
というとそうでもないと思っています。

スーパーで売っているありふれた素材も、腕のあるシェフが料理すればおいしくなるように、家づくりでも設計者のアイディア次第で、価格を抑えながら心地よい家はつくれるのです。

でも、打合せしていくと、あれもこれも欲しくなってしまうのが人の心理というもの。
家づくりはそうした欲望との闘いでもあります。

長年設計に携わっている私の感覚では、良い空間は、高価な設備を使うことではなく、検討にかける時間や細かな寸法の調整によって生み出されることが多いと思います。つくっては、調整し、修正し、また考え直してやっと出来がります。

ただ、そうした見えない設計での検討は、一般の方々にはほとんど伝わっていないのが現状で、ブランド物の設備や、全館空調、断熱の数値など、わかりやすい部分ばかりが目立ってしまうのも、住宅業界の危険なところ。

奥が深い、家づくり。
インターネットが普及したことで、私たちのような身近な建築家がたくさん活躍できるようになったのだと思います。感謝。

―ワクワクを1から考える家づくり―
IYsは、心地よい、楽しい空間を1から考える設計事務所です。ご相談は、計画の初期段階でもZOOM等で随時受け付けておりますので、以下メールより気軽にお問合せください。m(@_@)m
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