IYs井上です。
お盆休みが今年は長いですね。ちょうど雨が降ったりして涼しい東京ですが、今年も豪雨災害が各所で起こっていて、10年前はここまで多くなかったですが、毎年豪雨う災害が起こるのが当たり前な状態になっているのは本当に怖いですね。温暖化の事を考えると、これからも年々被害が大きくなるのだろうと思います。
さて、
鎌倉で進んでいる古民家の改修は、内部の造作工事が進んでいます。
もともとあった天井は撤去し、吹抜とした上で、斜め格子の透過する天井を設置しています。
上から見るとこんな感じ。屋根裏スペースは、後々部屋にもできる。
この斜め格子は、なんなんだというと、ただの飾りではなく、火打梁が全体に及んだような構造体です。建物の水平剛性を強化する構造的な補強となっています。
今回の平屋では、屋根が瓦であったので、屋根からくる大きな地震力を受け止める壁をたくさんつくる必要がありますが内部は、柱が中心で壁はなく、壁を作ってしまうと抜け感がなくなってしまうので、水平面の剛性を強化することで、力を外壁側に伝え、地震力が綺麗に分散するように考えています。
一部天井があるところにも格子が。こちらは飾りです。
もともと欄間の部分には、彫り物が飾ってあったのですが、そうした装飾は撤去し、視線が抜けていくように開放感をつくっています。欄間の縦格子は、455の半分227.5mmピッチとなっており、基本的に尺モジュールを基調として、すべての線をデザインしています。
屋根は、杉材を貼っており、断熱材を内部に追加しています。構造体表しにすると、非常に熱付加がかかるため、約155mmの断熱材を充填して、断熱も強化しました。
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