IYs井上です。
暖かい日が続きますね。桜が入学式までもってくれるとよいですが、もう半分くらい咲いていて、綺麗です。
さて、
先日、大階段室の住宅の1年点検がありました。
入居から1年たつと、施主様ごとの様々な住み方、住まいの使い方が出てくるのですが、
今回は、3層吹抜の3階建て住宅ということで、どのように住んでいるかなと興味深々でしたが、
階段室が、植物園のようになっていて、立体的に空間が広がっていました。
階段の手すりをこんな風に活用できるのだなと感心しましたが、
設計者として、こんな風に使ってくれているとは!という嬉しい裏切りもあり、この上ない悦びでした。
手摺にイスが引っかかっています。
住まいを設計する時には、ある程度施主の要望があって、リビングやらダイニングやら個室、収納など機能的な空間を詰め込むのですが、やはり生活の楽しさがにじみ出るのは、そうした機能に当てはまらない余白の部分なのだなと思いました。
余白があることで、各機能に当てはまらないものが染み出して、空間的な風景になっていくのが、とても興味深いです。
所で、住まいの方はとても快適に暮らしていただけているとのことで、安心しました。3階建てですが、雨の日でも明るいとのこと。都心の密集地は、日当たりを諦めている建物も多いのですが、工夫次第で明るい3階建ても可能なのです。やはり人間も動物ですから、明るく日が当たる場所にいることで健康が保たれると思います。
コロナ禍でリモートワークも増えて、家にいることが多い昨今、マンションのような機能のみがつまった空間にいると、息が詰まりそうになることもあると思います。余白って大事ですね。