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2024年、本日より始業しました。

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IYs井上です。

2024年。4日の本日午後よりIYs始業いたしております。
年始早々から、北陸の地震で災難の中のスタートとなった方も多くいらっしゃると思います。
現在も多くの方が、犠牲になっていることが次々に明らかになっている中で
私たちも建築設計をする立場として、より安全な建物をつくらなければならないと改めて感じております。

現在の建物の基準は数十年前の基準と比べても格段にレベルが上がっております。震度7の地震がきても倒壊するようなことはありませんので、極度に不安になる必要はないと思いますが、より強く長持ちする建物を本年も設計していきます。

2024年も何卒、よろしくお願い申し上げます。

また余談で今回の地震でもそうですが、
現在、築50年を経過するような古い木造家屋が、首都圏にも多く残っています。
こうした建物は、耐震性能が現在の基準を満たしておらず、直下型の大きな揺れが来た際に、倒壊する危険を多くはらんでいます。

特に、
・屋根が重たい瓦のもの
地震力は重さに比例して大きくなっていきます。屋根瓦は鋼板屋根の8倍以上の重さがあり、特に屋根のような高い場所に重さが集中していると、下階にかかる地震力はより大きくなります。屋根を軽くするだけでも地震力は小さくなります。
・1Fが店舗などで、間口に対して壁がすくないもの
地震力は1Fに多くかかりますが、店舗など間口に対しての開口(入り口やガラス)が多い建物では、そうした耐震力の弱い箇所に力が集中し、建物が倒壊しやすくなります。
・2F等に書庫など重たい部屋が多い建物
これも、屋根に瓦があるのと同じで、重さの比重が上方にあることで、1Fにかかる地震力がより大きくなってしまいます。重たいものは1Fに移すなどの配慮をするだけでも、地震に対して強くなります。

これら以外にも、倒壊の危険をはらむ要因はたくさんありますが、昭和56年以前の建物の耐震基準は、とても弱いのが現状で、特に木造家屋の場合は、それ以降の建物でも弱い基準のものが多く存在しています。そうした建物が少しでも少なくなっていくことを願っております。