IYs井上です。
町田市の2世帯住宅が、先日施主検査を終えました。
角地に立つ2世帯は、それぞれの道路に向かって三角の切妻屋根が向いていて、2つの家が角でくっついている形になっています。
2つの世帯の家が庭を囲んでいます。親世帯の方は、ほぼ平屋にして、庭に対する圧迫感をなくしています。心地よい庭空間。
2世帯というと、都内では上下階で分けることも多いと思いますが、ここでは母屋と離れという形式で、それぞれの独立性を担保しました。
子世帯の方には、中央に大きな吹抜。その周りに各居住空間がくっついています。
階段がLDKの中央に。階段が各エリアの干渉材となっています。
本棚のある廊下。
南の窓から、心地よい日が入ります。庇もあるので、夏場は日陰となり涼しい。
木の構造体が露出した納まり。木を感じたいという施主家族だったので、仕上げをせずに、構造体を表しています。通常は隠れるところ。ただ、電気の配線は難しくなります。
キッチンは造作。シンプルな修正板でつくりましたが、高級感があります。とにかく、広々しているのが良いです。
上から見る。
向こう側に洗面台が。洗面は脱衣所には作らずに、LDKに属しています。それによって、広く感じるインテリア的な洗面台。
玄関周りも構造体が、露出しています。玄関も木製ドア。こうした納まりは、昨今ではめずらしいです。なぜならば、経年変化するものは、大量生産に合わないですし、構造体を綺麗に並べることだけでも手間なので。
普通は、全て隠してしまって表面をきれいに仕上げることで、言い方は悪いですがごまかしていることが多いです。
親世帯の方も、平屋ですが、天井が高く心地よい空間になっています。
今回の工事は、そのほとんどが大工による施工です。仕上げも家具も、ほとんどのものを、手作りし、現場で組み上げました。こうした作り方は、大変でもありますが、人の手の跡が感じられ、そこに住む人の愛着が湧いていきます。手間をかけることで、より長く使いたくなる建築となるのではないでしょうか。
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