IYs井上です。
日に日に寒くなってきております。秋が短く冬と夏が長くなっていると、四季というよりは、夏季と冬季という季節感になっていくのでしょうか。。。
さて、先日完成した横浜の住宅は、引っ越しを終えていて、1か月点検と共に、延び延びになっていた、外構の最終確認を行いました。

ピロティがあり、2Fに持ち上がった住空間からは、隣地の緑が見えます。ピロティは、特に夏場の日射を遮りながら快適な外部空間ができるので、活用されること間違しです。
内部は、2FLDKと水回りなので、ほぼ2Fで暮らすことができます。多趣味で、ご自身でもDIYで作業されるので、引っ越し後、いろいろとご自身で工夫されていました。

ダイニングのペンダント照明も、この日に高さ調整をして設置。かわいいペンダント照明は、後藤照明のものです。


借景を望むLDK。西側には、富士山がぎりぎり見えます。ソファに座りながら窓の外を見ると富士山が見える家。なんとも贅沢です。
断熱はUA値0.42程で等級6以上のスペックでしたが、外は寒かったのですが中に入ると明らかに暖かく保温されており、流石の断熱性能でした。これからは、こうした性能的な部分もデザインの1つとして設計していくことが必須となります。
私たちも、大きな窓や、全開口できるサッシなど、建築家としてデザインしたことはたくさんありますが、昔の家と今の家では、考えることもデザインすることも異なり、時代に合った提案を日々模索しております。とはいえ、暖かい家は、本当に良いもので性能の向上は間違いなく建物の資産価値を長続きさせるでしょう。
こうした認識が広く認知されれば、デザイン性が高いことも価値基準となり、より拘った家が世の中に増えて街も綺麗になっていくのだと思います。
施主様は、建築のことも大変興味がある方で、長らく建築家住宅的なものにご自身も住みたいと熱望されていた方。今回はザハウスという建築家紹介の団体に相談に行かれて私たちと住宅をつくることになってのですが、この度できた空間にはとても満足しているとのことで、にこやかな笑顔で楽しそうに引っ越し後の生活を語っていただいたのが印象的でした。
どんな仕事も簡単なものはないですが、住宅の設計は、本当にむずかしいもので、形のないものを1から考えつくり、やったことのないことを1から検討し、不具合なくくらせるように様々な想定をしながら、検証し設計し施工します。100点であることは、当たり前で、120点くらいでないと満足はいただけない。90点は、落第点なのです。そんなことを日々言い聞かせながら設計しているのでこうして、喜んでいただけると一安心です。
現在も、数件の住宅が着工目前であり、施工者と協議を重ねています。原価高によって、フルオーダーの家が、一般家庭からだんだんと遠のきつつある昨今ですが、あきらめず1つ1つ実現させていこうと思います。
―ワクワクを1から考える家づくり―
IYsは、心地よい、楽しい空間を1から考える設計事務所です。ご相談は、計画の初期段階でもZOOM等で随時受け付けておりますので、以下メールより気軽にお問合せください。m(@_@)m
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