OVERVIEW
進行中の北鎌倉の住宅。
施主家族からの要望は、明るく開放的で子供が遊べるようなリビング空間と、在宅で仕事ができるように書斎を設け、リビングと適度に離れながらつながるような状態としてほしいということ。そして植物が好きなので、植物がよく育つような明るい場所にしてほしいといった内容だった。
敷地は、街道から入った道路から更に奥に専用通路を抜けた先の立地で、奥まった立地だ。敷地の入り口と反対側は、川があり比較的抜けているが、奥まった立地ゆえに建物を目いっぱい建ててしまうと入り口側がふさがれたような印象となると感じ、当初計画していたビルトインガレージをとりやめ、専用通路から奥に抜ける空間を計画している。
奥まった敷地であるが、入り口通路から奥の川までつながるような、外部空間の延長のようなリビングに好きな本や植物が散らばり、奥まった立地ながらそれを感じさせないような心地よい空間を目指している。リビングは、天井を1mほど持ちあげ、約3.5m程の大きな空間で、大きな窓を目いっぱい設け、なるべく壁のない開放的な空間なるように調整中。
壁がないので、筋交いや構造的な要素が住空間に露出してくるが、逆にそうした要素を肯定的にとらえて、普段の生活の中に奥行きをつくるように意図している。