OVERVIEW
中古住宅の改修計画だ。
敷地は、1980年代に開発されたベッドタウンの分譲地の一つ。周囲にも同じような状態の建物が並び、建て替えや改修工事がところどころで行われていた。既存の建物は築35年を経過した古い一軒家で、もともとの家主が増改築を繰り返しこまめに手を入れていたこともあり、比較的状態が良かったので既存建物の形状はなるべく残しながら、壁などを取り去って部屋どうしの連続性を高めた。
既存建物
私たちは、既存の状態を生かす方法として、全体の約半分程度を新しく改修し、残りの半分は既存のものをそのまま表して使いながらも、それぞれの質感を馴染ませることで、新旧全体の統一感を持たせる方法を検討した。
既存の建物は、約35年前に建てられたということもあり、ドアの高さ寸法が1800mmと低かったり、天井の高さが2300mmだったりと、現代の住宅のスケールよりも一まわり小さく、その分不思議と落ち着きのあるスケールになっていた。
それらは残したうえで、天井をめくって既存の梁を露出させて天井の高さを上げたり、壁や建具の色味を白く塗って全体の統一感を出した。新しく造作したところには、安価なベニヤや無垢のフローリング、経年変化する塗装剤などを使い、新築特有のつるっとした質感を出さないようにした。
所在地:神奈川県川崎市
規模:約130㎡
主用途:住宅
竣工:2013年
意匠計画:IYs -Inoue Yoshimura studio-
設計協力:IVolli architecture
写真:渡邊 聖爾
メディア:100%LIFE
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