IYs井上です。
先日、「渡辺篤史の建もの探訪」にてご紹介いただきました弊社の事例を動画で見られるようにしました。
吹穴のある住宅
視聴にはグーグルのアカウントが必要になるようです。
こちらの物件は、2F建ての2Fがリビングの住宅で約30坪程度の小さな住宅です。
小さな住宅ですが、天井高さ3.5mの広々した2階リビングが特徴です。
当初は1Fのリビングをご希望されていた施主様ご夫婦ですが、2Fでも広々した居住空間がとれるということで、この案を採用していただきました。
また、
他の2Fリビング住宅と一番異なる特徴的な点は、住宅の真中に高さ約6mの大きな穴があることです。
こちらの穴は、1Fから見ると玄関ホールの吹抜となっていますが、2Fが主な居住空間なので吹抜というよりは
穴だなと感じて、「吹穴」と名付けました。
吹抜はポピュラーですが、吹穴という言葉は、私がつくった造語です。
この大きな空白が住宅の真中にあることで、1Fの子供部屋などの個室群と2Fのリビングとを大胆につなげ、
明るい玄関ホールと、広々としたワンルーム的な空間をつくっています。
30坪程度の小さな住宅ではありますが、小さな設計的な工夫により、他の住宅にはないような心地よい空間を得ることができます。
各部材や寸法も既成のものを多用しながら、部分的に造作をいれることでオリジナリティのある空間をローコストにて仕上げています。
都心では周りの居住環境から2Fがリビングになることも多いと思いますが、一見無駄に思える空白をとってみることで
豊かな居住空間が得られることもあるので、これから住宅を検討される方の参考になればと思っています。